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第103回<初心者が陥りやすい負けパターン〜値動きが激しい通貨を取引する〜>

 

先週のドル/円は、107円台で寄り付いた後、堅調に推移したものの、週後半は大きく値を下げ、106円台で週を終えました。

 

前週に引き続き、原油相場の最高値更新や米金融機関の財務に対する懸念が米国株を押し下げたことなどを背景に、円買い・ドル売りが先行する動きとなったようです。今週は、米国の重要指標であるISM製造業景況指数や雇用統計などの発表を控え、為替相場は一層、神経質な動きとなるとみられています。

 

さて本レポートでは、数回にわたって初心者が陥りやすい「負けパターン」を紹介しています。今回は、値動きが比較的激しい通貨の取引について考えてみたいと思います。

 

値動きが比較的激しい通貨と言えば、英国が発行するポンドが有名です。
英国は、今年(2008年)に入って2回の利下げを行い、政策金利は5.00%となりました。

しかし日本の政策金利(無担保翌日物コールレート)は、0.5%しかありませんし、米国
(2.0%)やユーロ圏(4.0%)などと比べてもまだまだ高金利ですね。
そのため、日本円などの低金利通貨と組み合わせて取引すれば、高いスワップポイントが狙えるので、ポンド/円の買いポジションをもつ個人投資家も多いようです。

 

しかし、ポンド/円は必ずしも初心者向きとは言えない要素が含まれています。
そのひとつが、値動きの激しさです。ポンドは市場規模が比較的小さく、ちょっとした売りや買いの圧力で大きく乱高下する傾向があるのです。

 

 

ポンド/円 日足(2007年12月17日〜2008年6月30日


上記のチャートでも、ポンドの値動きの激しさがおわかりいただけると思います。
ポンド/円は2007年12月半ばには、220円台後半で推移していたのが、わずか3カ月後の今年3月半ばには、192円台まで下落する場面もみられたのです。 実に35円以上の
価格差です。同時期のドル/円の変動幅は約20円、ユーロ/円の変動幅は約15円ですから、ポンド/円の値動きがいかに激しいかが伺えます。

 

ポンド/円は、中期的な変動幅だけでなく、短期的にも値動きが激しくなる傾向があります。また特に突発的な事件が起きた場合には、ドルやユーロなどに比べて、変動幅が大きくなることも多いです。

ちなみにポンド以外でも、トルコリラや南アフリカランドといった市場規模が小さい通貨は、全般的に値動きが激しい傾向があります。

 

このように値動きが激しい通貨ペアは、よほどポジション管理を行っていないと、ロスカットされるリスクが高くなってしまいます。したがって初心者にとっては、やや難度の高い通貨ペアであることを踏まえた上で、慎重に取引したいものです。

 

参考文献『外為FX失敗に学ぶ成功の法則 』(宮崎哲也著、秀和システム)
    『これを知らずに外貨投資・FXやってはいけない』拙著・テクスト刊 
    『外為FX 買い時・売り時がわかる本』拙著・秀和システム刊
    『わかる!!儲かる!!外貨投資FXのしくみ』拙著・ナツメ社刊

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