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第102回<初心者が陥りやすい負けパターン〜テクニカル至上主義〜

 

先週のドル/円は、108円台で寄り付いた後は上値重く、週末にかけて値を下げ、107円台で終了しました。


米国株の不調、金融機関に対する不安感などから、米国の利上げ観測が後退する一方、ユーロ圏ではECB(欧州中央銀行)が7月にも利上げに踏み切るのではとの観測などを背景に、ドル売りとユーロ買いの動きがやや強まったようです。


さて本レポートでは、数回にわたって初心者が陥りやすい「負けパターン」を紹介しています。今回は、初心者の負けパターンのひとつである「テクニカル至上主義」について考えてみたいと思います。


時々「為替で勝つには、ファンダメンタル分析は不要」と言い切っているトレーダーを見かけます。


しかし、各国の景況感、金利動向、地政学的リスク、要人発言等が、為替相場を大きく変化させる可能性があることは多言を要しません。どんな理由があるにせよ、テクニカル分析一辺倒の投資手法には、危険がつきまとうものです。


さらに、本レポートでも以前、紹介したように、テクニカル分析にも、「常識のウソ」があります。例えば、買いサインとして有名なゴールデンクロスも、それが形成されたからといって、その後に相場が100%上昇するわけではありません。その他、一目均衡表なども非常に精巧に作られた分析手法ではありますが、万全とは言えません。やはり、利用するテクニカル指標をある程度は増やすと同時に、ファンダメンタルな指標にもきちんと目を向けるべきでしょう。


また為替相場は、その時々のテーマ、すなわちFOMC(米連邦公開市場委員会)、雇用統計、G8等の国際会議、地政学的リスクなどの動向を反映して、予想外に大きく動くこともあります。
したがって、テクニカル中心主義を頭から否定するものではありませんが、やはり、市場のテーマとなっている問題には十分な注意を払うと同時に、それに対する市場の受け止め方の微妙な変化等にも、ある程度センシティブでありたいものです。

 

参考文献『外為FX失敗に学ぶ成功の法則 』(宮崎哲也著、秀和システム)
    『これを知らずに外貨投資・FXやってはいけない』拙著・テクスト刊 
    『外為FX 買い時・売り時がわかる本』拙著・秀和システム刊
    『わかる!!儲かる!!外貨投資FXのしくみ』拙著・ナツメ社刊

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