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第101回<初心者が陥りやすい負けパターン〜ナンピンをしてしまう〜

 

先週のドル/円は、104円で寄り付いた後、じわじわと高値を更新し、108円で週を終えました。これは、介入に否定的とみられていたポールソン米財務長官が介入の可能性を示唆する発言を行ったことや、バーナンキFRB(米連邦準備理事会)議長がドル安けん制発言を行ったことなどが原因とみられます。
ただし、今週に入ってからは、上値の重い展開となっています。また、このところのドル高は、これまで続いたドル安の修正とみる向きもあります。したがって、ある程度ドル買いが一巡したところで、急激にドルが売られる可能性もないとは言えないので、今後の動きには注意したいところです。


さて本レポートでは、数回にわたって初心者が陥りやすい「負けパターン」を紹介しています。今回は、初心者の負けパターンのひとつである「ナンピン」について考えてみたいと思います。


ナンピンとは、ある通貨ペアのポジションをすでに持っている場合に行う手法です。つまり、自分のポジションが「不利に」動いたところで、同じ種類の通貨ペアを買い(売り)増しすることです。漢字では「難平」と書きます。難、つまり損失を平らにならす、という意味から、このように呼ばれています。


ナンピンにはナンピン買いとナンピン売りがあります。
ナンピン買いは、買った値段から値下がりしたところで買い増しして、買い値の平均を下げる手法です。例えばドル/円を110円で買っていて、105円に値下がりしたところで、同じくドル/円を買い増して、買い値の平均を下げようとする取引がこれにあたります。
一方ナンピン売りは、売りから入った場合に、売った値段から値上がりしたところで売り増しして売り値の平均を上げる手法です。


もちろん、ナンピンした後に相場が反転して利益が得られることもないとは言えませんから、ナンピンが一概に悪いというわけではありません。また、例えば、本来、100万円の投資をするところを、一気に100万円をつぎこまず、徐々に有利な値段に向かって分散投資したという考え方もできなくはありません。
とは言え、仮に買った値段よりいかに安くナンピン買いができたとしても、その時点からさらに値段が下がれば、ナンピンしたポジションはマイナス以外の何物でもなくなってしまいます。また下手にナンピンを続ければ、手数料もかさんでしまいます。


いずれにしてもナンピンは、文字通り「難しい」ものとは言えるでしょう。「下手な難平、大怪我のもと」という、相場の名格言を銘記しておきましょう。

 

参考文献『外為FX失敗に学ぶ成功の法則 』(宮崎哲也著、秀和システム)
    『これを知らずに外貨投資・FXやってはいけない』拙著・テクスト刊 
    『外為FX 買い時・売り時がわかる本』拙著・秀和システム刊
    『わかる!!儲かる!!外貨投資FXのしくみ』拙著・ナツメ社刊

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