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第97回<初心者の「負けパターン」〜異常な高レバレッジ〜>

 

先週のドル/円は、102円台で寄りついた後、堅調に推移しました。しかし105円台では上値重く、その後は値を下げ、最終的には104円台で週を終えました。
米製造業景気指数や米鉱工業生産、米ミシガン大消費者信頼感指数等の経済指標が市場予想を下回ったことや、原油の最高値更新などによる米景気の先行き不透明感がドル売り材料となったようです。また特に16日(金)は、一日の値幅が2円を超える荒っぽい動きとなりました。FXでは、このような相場の急変を受けて多額の損失を出してしまうことも多いので注意が必要です。
そこで初心者が陥りやすい「負けパターン」について考えてみたいと思います。

今回はその第1回目として、レバレッジに関する負けパターンをご紹介します。
レバレッジに関する負けパターンのひとつに、「異常な高レバレッジ」があります。
ご承知のとおり、FXは一定の証拠金(担保金)を業者に預けて行う証拠金取引です。証拠金取引では、手出しする資金はなるべく少なくしたいと思う一方で、利益を少しでも多く得たいという気持ちから異常にレバレッジを高く設定するケースが少なからずみられます。
最近は、最大レバレッジが200倍あるいは400倍というFX業者も存在します。
仮に1ドル=100円のときに、証拠金100万円で200万ドルの買いポジションをもつ場合、レバレッジは200倍、日本円に換算して2億円の取引を行うことになります。この場合、1円のドル安になれば200万円の損失が、2円のドル安になれば400万円の損失が出ます。

今年(2008年)の3月に、ドル/円は12年ぶりに95円台をつけました。その日は朝方から急激にドル安・円高が進み、午前9時頃には1ドル=98円前後で推移していたのが、ほんの1時間程度で97円を割り込む展開となってしまいました。つまりこの場合、わずか1時間程度で約200万円の損失が出る計算になります。
もちろん、損失が200万円になると言っても、FXにはロスカットという制度がありますので、基本的に100万円の証拠金以上に損失が膨らむことはありません。しかし一定の水準まで下がれば、FX業者は強制的に顧客のポジションを決済しますので、その結果、証拠金のほとんどが吹っ飛ぶことになるのです。

「一攫千金を夢見て、もらったばかりのボーナス100万円をつぎ込んだのに、そのほとんどが1時間程度で吹っ飛んだ」という話も、それほど珍しいものではありません。無謀なレバレッジを設定すると、このように大怪我をする可能性があることも肝に銘じ、少なくともまだ取引に慣れていない初心者のうちは、レバレッジを低めに設定しておくほうが無難でしょう。

 

参考文献『外為FX失敗に学ぶ成功の法則 』(宮崎哲也著、秀和システム)
    『これを知らずに外貨投資・FXやってはいけない』拙著・テクスト刊 
    『外為FX 買い時・売り時がわかる本』拙著・秀和システム刊
    『わかる!!儲かる!!外貨投資FXのしくみ』拙著・ナツメ社刊

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