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第93回<テクニカル分析にも常識のウソがある 〜デッドクロスの場合〜>

 

先週のドル/円は、98円でスタートした後、堅調に推移し、102円台後半まで上昇しました。ただしその後は上値の重い展開となり、101円台で引けました。

欧米金融機関の資本増強報道により米国株が大幅に買われ、ドル買い・円売りが優勢になったようです。また、民間会社の雇用統計である「ADP雇用統計」が好結果だったことも、ドル買い材料視されました。ただしその後、週末の米雇用統計では、非農業部門就業者数が、−8万人と事前予想(−5万人)より悪化していたために、ドル買い圧力が弱まったようです。

さて、今回のレポートでは、前回に引き続き移動平均線を取り上げ、「デッドクロス」の常識のウソについて考えてみたいと思います。

デッドクロスとは、長期(中期)線が中期(短期)線を、上から下に突き抜けて交差するポイントで、ゴールデンクロスと並んで、非常にポピュラーな売買サインのひとつです。
一般的に、デッドクロスが形成された場合は、上昇トレンドから下落トレンドに転換したサインとみなされます。

そこで、実際にユーロ/円のチャートで、ゴールデンクロスと値動きの関係を見てみることにしましょう。
○で囲んだ部分には、デッドクロスが形成されています。しかし、その後も上昇基調が継続し、クロスが形成されて数日間で、ユーロ/円は約4円も上昇してしまいました。

<ユーロ/円 日足 (2007年10月1日〜2008年1月31日)>

このように、デッドクロスが形成されたからといって、必ずしもその後に下降するとは限りません。また、利用する移動平均線によってもデッドクロスが形成される時期が異なりますので、注意しましょう。

いずれにしても、単純に「デッドクロス=下落基調への転換」と思い込んで、それのみを売買サインと判断するのは避けたほうが無難です。

 

参考文献『外為FX失敗に学ぶ成功の法則 』(宮崎哲也著、秀和システム)
    『これを知らずに外貨投資・FXやってはいけない』拙著・テクスト刊 
    『外為FX 買い時・売り時がわかる本』拙著・秀和システム刊
    『わかる!!儲かる!!外貨投資FXのしくみ』拙著・ナツメ社刊

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