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第91回<テクニカル分析にも常識のウソがある 〜ストキャスティクスの場合〜>

 

先週のドル/円は、前週の軟調な流れを引き継ぎ、99円台で寄りつきました。ドル売り先行の流れは止まらず、一時、95円台と12年ぶりの安値まで下落してしまいました。
その後急反発して100円台まで戻した後は、概ね98円台から100円台のレンジで推移しています。

先週も若干触れましたが、95円台まで下落したのは、米国の景気減速懸念によるところが大きいようです。米大手証券会社の経営難が表面化し、さらにFRB(米連邦準備理事会)が16日に公定歩合の緊急利下げを発表したことなどにより、かえって、米景気への先行き不安感が煽られる結果となった面もあります。

先週は、RSIの常識のウソについて述べましたが、このとき、ストキャスティクスでもダマシ(テクニカルの常識に反する動きをすること)が出ていました。
ストキャスティクスは、RSIとともにオシレーター系指標では、ポピュラーなものとされています。
ストキャスティクスには、%K、%D、SLOW%Dの3つがあり、RSIと同じく、これらの数値が、70%(80%)以上となると「買われ過ぎ」、30%(20%)以下になると「売られ過ぎ」とされています。

では、3月14日(ドル急落の前日)はどうなっていたかというと、SLOW%Dが、「売られ過ぎ」とみなされる30%を割り込み、%K、%Dに至っては、20%をも割り込んでいました。ということは、これまでの「常識」からすれば、そろそろ反発するのではないか、との判断も可能ですが、結局、あのような大きな下げとなってしまったのです。

ストキャスティクスは、比較的精度の高いテクニカル指標とされていますが、やはり、そのときのファンダメンタルズを考慮しなければ、足元をすくわれる危険もあるので、注意が必要です。

 

参考文献『外為FX失敗に学ぶ成功の法則 』(宮崎哲也著、秀和システム)
    『これを知らずに外貨投資・FXやってはいけない』拙著・テクスト刊 
    『外為FX 買い時・売り時がわかる本』拙著・秀和システム刊
    『わかる!!儲かる!!外貨投資FXのしくみ』拙著・ナツメ社刊

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