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第63回:<FXの買い時、売り時をつかむ! 24 ベージュブック編>

 

このところ、サブプライムローン問題で大混乱に陥った為替相場でしたが、8月の終盤か
ら、 徐々に落ち着きを取り戻しつつあります。
しかし、まだ完全に収束したとはいえない状況です。前回も述べたように、サブプライムロ
ーン の焦げ付きは現在も増加傾向にあることに変わりはありませんし、住宅価格の動向
によって は、低金利期間の終了前に支払いが行き詰る債務者が急増するとの見方もあ
る からです。

いずれにしても、米当局がこのサブプライム問題を含めて、今後の米経済をどのようにみ
て いるかが注目されます。そこで今回は、今後の動向を見極める上で手がかりのひとつ
となる ベージュブックをご紹介したいと思います。

ベージュブックは、正式には地区連銀景況報告といいます。
ニューヨーク、アトランタ、ボストン、シカゴ、フィラデルフィアなどの12地区連銀が管轄
地域の経済状況や景気動向についてまとめ、FOMC(米連邦公開市場委員会)に提出す
る報告書です。表紙の色がベージュのため、このように呼ばれています。
ベージュブックはFOMC(連邦公開市場委員会)が開催される2週間前の水曜日に
公表
され、FOMCの議論の参考とされます。

ちなみに、FOMCのメンバーには、ベージュブックのほかにFRB(米連邦準備理事会)
のスタッフによる景気見通しが書かれたグリーンブックと、理事会のスタッフによる金
融政策の分析が書かれたブルーブックが渡され、これらに基づいて議論が行われます。

ただしタイムリーに一般公開されるのは、ベージュブックだけで、他の文書の内容は
FOMCの5年後にしか開示されません。ですからベージュブックは、次回のFOMCの
動向を探る手がかりとして投資家たちの注目を集めているのです。

目下、サブプライムローン問題について、ブッシュ米大統領が対策を打ち出し、バーナ
ンキFRB議長も必要な措置をとる姿勢を表明したことなどから、信用不安に関する懸
念は一時期に比べて後退しているようです。
ただし何度も述べるように問題が完全に収束したわけではありませんので、米景気への
不安材料が浮上すれば、為替市場は敏感に反応することになるでしょう。ちなみに今週
(日本時間2007年9月6日未明)にベージュブックが発表されます。米国における経
済状況はもとより、今後の米金融政策の動向を探る上でも、同じく今週末に発表される
米雇用統計と合わせて注視しておきたいところです。


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